無担保の小口融資を利用する人は、まず返済のことを考えて!
キャッシングは急に現金が必要になったときに便利ですね。利用したことがある人は何気なくお金を借りているかもしれませんが、ほとんどの消費者金融やクレジットカードでのキャッシングには、担保が必要ありません。担保とは、お金を借りるときにあらかじめ貸金業者に預けておく物や不動産、保証人のことを指します。お金を借りた人が返済できなくなると、その借り入れ金額は担保で支払われるというわけです。
それなら、全てのキャッシングは担保があったほうがいいのではないかと思うかもしれません。担保があった方が貸金業者は安心してお金を貸すことができますし、貸したお金の回収漏れがなくなりますから。しかし、実際はそうなっていません。どうしてなのでしょうか?
そこで今回は、担保無しでの少額を借り入れ、つまり無担保の小口融資の裏側を考えていきたいと思います。その仕組みを知っておいた方が、より安全に、そして賢く利用できるでしょう。そのため、キャッシングをしたことがある人もない人も、手軽に借りられる身近な無担保ローンのことを一度振り返ってみてください。
小口融資、つまり少額のお金を借りるときは、無担保で借りられます。前述しましたが、これは消費者金融からのキャッシングや、クレジットカードを使ってのキャッシングなどの場合がそうですね。逆に、家のローンや事業資金調達などのために銀行から高額のローンを申し込むときは、担保が必要です。では、お金を借りるときの担保の有無は、何が違うのでしょうか?
その答えは、利息です。基本的に、無担保の場合は担保がない分、高利息になります。貸金業者の利益はこの利息分にかかっていますので、経営を成り立たせていくためには高利息にする必要があるのです。逆に担保のある場合は、もしもの時は担保を手に入れられるので、低利息になっています。
「じゃあ、高利息な無担保ローンより、低利息の有担保ローンを利用した方がお得なのではないか?」と思う人もいるかもしれません。しかし、必ずしもそうとは限りません。低利息でも万が一返済できなくなったとしたらどうでしょうか。担保が没収されてしまうのです。担保になるものは不動産など大きな財産ばかりです。
そういう意味では、無担保ローンは大切なものをあらかじめ用意するリスクがありません。クレジットカードのクレジットの「信頼関係」という意味の通り、あなたを信用しているからこそ無担保で貸しているのです。もちろんきちんと返済する必要はありますが、担保になるようなものを持っていない人でもお金を借りることができます。
だからといって、無担保の小口融資が完全に安心・安全だとは言い切れません。それは高利息になっているからです。無計画な借り入れをしてしまうと、思わぬ高利息に首が回らなくなってしまいます。返済ができなくなると、資産があればもちろん差し押さえられてしまいます。そうならないために、消費者金融やクレジットカードの無担保キャッシングは計画的に利用することがより重要なのです。
では、計画的な利用とはどういうことでしょうか? 融資を受けるときに貸金業者があなたの収入などを見て、あなたが借りられる金額を調べます。ですが、それだけに頼っていては「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう可能性があります。それは人によって何にどのくらいのお金を使っているかが違うからです。基本的に、年収(手取り額)から支出の総額を差し引いた分の金額が、あなたが「無理せずに」返済できる金額になります。しかし、それには利息がつきますので、借りられる金額とイコールではないことに注意してください。